創業者の想い

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創業者であり先代の社長であった故池田一雄は大工棟梁でした。ものづくりと伝統的工法に対する誇りと自信は人一倍強いものがあったように思われます。今思えば商売とか利益とかよりも如何に良いものをつくるか、お施主様の家は自分の家と思って家づくりに取り組んで来たと思います。故人にこんな失礼な事をいうのも憚られますが、住宅最盛期には年間30棟以上の新築をさせて頂いた時代もあったらしく、その頃に原価管理と利益重視を貫徹すればもう少し大きな会社になっていたことと思われます。しかし創業者は職人という事もあり商売よりは「ものづくり」に大きなウエイトを置いていました。会社を大きくする事よりも地元で地元のお客様の顔を見て膝をつきあわせてよい家を一軒でも造っていきたいという、一言で言って余り商売人ではなかったかもしれませんが、ものづくりのポリシーは持っていました。よくどんな小さな会社であってもお客様がいらっしゃる限り利益を出し存続していく責務があると口にしていました。当然商売に利益確保は原則です。例え薄利であっても「良いもの」を探求し提供していく姿勢が強い人だったと思われます。後世の我々がこうして地元で仕事させて頂き、地元のお客様からリピートでお声掛けをして頂けるのも長い目で見れば目先の利益のみにこだわらなかった創業者のおかげとも思いとても感謝しています。
 池田家はこの「専立寺」の檀家であります。また、先代のご住職と創業者は幼少の頃からの幼馴染でもありこのお寺に対する想いは一際強いものがありました。おかげで専立寺の仕事もたくさんさせて頂きました。現住職が積極的に境内整備を行った結果、この数十年でまとまりのとれた美しいお寺となっています。写真の中の彼岸堂が創業者が手掛けた最後の物件です。何よりも信仰心の厚かった創業者は社員に専立寺の事を「うちのお寺」とよく表現していました。「会長は専立寺さんを自分の家か会社やと思とるな」と社員の口からそんな言葉も耳にした事がある位お寺にご執心でした。また、会社の中でもよくお寺で聞いた「阿弥陀様のおかげである」という話しもしてくれました。社員にも宗教的見地からの人間性育成の大切さの話しもしていました。つまり「おかげ様」と「生かされている事への感謝」を重要視し小さくても人としての礼節を重んじ心は大手の社員にも負けないスタッフでありたいと思っていました。人は調子の良い時ほど自分の力を過信し横柄になり不遜になりがちですが、お寺の仕事をさせて頂いていると自然と「感謝」ができるようになると教えられました。我々人間は万能ではないので間違えもありますが、それを受け入れてくださり再チャレンジさせて頂けるこのお寺(仏教)のポジティプな思想こそが我社の精神的な原動力です。創業者の想いを大切にして、神仏を敬い崇め奉る事は当然至極の事ですが、神仏の御加護のみに頼らず自らの力で誠心誠意、着実に一歩づつ「一所」懸命に邁進したいと思います。